アオサギなどサギ類の観察情報、多摩川流域の野鳥情報はこちらへ。
白井様
漠然と鳥を見て、種類が増えるのを楽しんでいただけの私に、鳥の季節的な変動や生態、
さらには周辺の環境問題まで、興味がつきることのない鳥の世界を垣間見るきっかけをくだ
さったのは、aosagi−netと感謝しています。
私が多摩に来たのは20余年前、その頃は、交通公園もなく堤防の下も余計な手を加えら
れることもなく、地元の小学校の校長先生の植物観察会で、一時間余で70以上の植物を教
えていただいたことを思い出します。今、高水敷上は客土によって公園として整備され
アジサイやボケなどが植樹され、そのとき教わった植物の大半は絶えています。
白い石で埋め尽くされた中洲は、大雨の度に客土が流され堆積し、様々な園芸植物を含む草木
で緑一色になっています。随所に見られたカワラノギクも多摩市内では絶滅しました。
当時は、鳥には余り熱心でなかったのですが、カモ類のうち最も多いのはオナガガモでオカ
ヨシガモは非常に少なく、今とは随分違った構成でした。シギ、チドリ類やヒバリはもっと
多くいたように思います。カワウはいなくて、コサギは多くいましたがアオサギは珍鳥の部類
といった印象でした。その頃、ある雑誌で、確か日本野鳥の会の会長をされていた中西梧桐さ
んが、多摩川と浅川の合流点にまで飛来するユリカモメに驚き嘆いておられました。
動植物は自然の状態でも遷移していくものでしょうが、「都市化が理想の世界」とした大型
公共投資至上主義が続く限り、自然は人間の手で必要以上にねじ曲げられ、下流も上流もない
画一化した風景へとむりやり変えられていくのではと危惧しています。
これからも、野鳥の推移を都市化の問題や多摩川の自然といった視点から見ていきたいなと
思っています。ご教授よろしくお願いします。
イヌワシ様
続報ありがとうございます。府中四谷橋は今夜もカワウはゼロ。調布に400羽とはびっく
りしました。
30日朝7時、調布は数羽とのこと、その前後、私は関戸橋にいて下流を見ていました。
交通公園との中間点にカワウが60羽以上、ほぼ同数のコサギと少数のダイサギを従えて漁
の真最中。アオサギはなし。
ご指摘の通り、調布方面から集団で上流へきていたのでしょう。この朝も四谷橋は2羽のみ。
また、教えて下さい。
ところで、今朝は関戸橋の上空でチョウゲンボウとカラスが1対1で対決。両者とも負け
ずにしばらくがんばっていましたが、最後は根負けしてチョウゲンボウが退散。カラスもた
まには、男らしく(?)1羽で対決することもあるのですね・・・。
みなさん、こんにちは。(やっぱり返事が遅れ気味)
●札幌の松長さん。
道内のダイサギの繁殖例は知りませんでした。年々、シラサギ類の繁殖地は北上している
と言う話も聞きますが、標津でというのは驚きです。
ダイサギとオオアオサギのハイブリッドがあると言う報告があります(James Hancock
の「Herons & Egrets of The World」)が、北海道のものはつがいで来ているので、
アオサギ目当てではないようですね(笑)。気流の関係とか、アオサギの群れに紛れたと
考えるのが自然かも知れません。
ちなみに、私も北海道は年1回ぐらいは行きますが、標津に近い尾岱沼付近の川で、河畔
林にアオサギが鈴なりになっていたり、厚岸湖沿いを走る根室本線(花咲線)の車内から
湖畔に佇む多数のアオサギを見たことがあります。網走湖でも車中から見ました。まだ、
北海道ではシラサギを見たことはありませんが...
●多摩の関守さん。
やはり、ひょっとしたら、お会いしていた様です。我々は5人グループで、虫取り網を
持っていました。チョウゲンボウやミサゴを見れたみたいですね。我々はその話をしな
がら歩いていたのですが、見れませんでした。(私個人としては、過去に関戸付近で
見ているのですよ)
牧場にいたのはを見たのがチュウサギかダイサギかというのは、たぶん、別の個体だと
思います。私は見ていませんが、どこかにチュウサギがいたという別のレポートがある
のを見たので、チュウサギは別の場所にいたのだと思います。
写真が出来上がるのが楽しみですね。
カワウの件、魚の動きと関連がありそうというのは、ありそうですね。
いいお考えだとおもいます。ちょっと調べてみようかな。
では。
10月29日(日)雨 16:30 上河原堰上空電線のカワウ412羽。
20:00暗い中堰のそばまで行き、暗くてカウントはできなかったが、沢山のカワウのシルエットを
確認した。400羽前後はいるものと推測。
10月30日(月)曇 7:00 出勤前の慌ただしさの中、送電線を見ると、数羽残っているだけ
だった。時間がないので確認できなかったが、周囲にはほとんどカワウの姿は見えなかった。
上流か下流に集団で漁に出かけたのだろう。
10月29日(日)の昼頃、調布染地先の川にカワウ100前後(その時電線に300羽位)
コサギ80羽位(うちダイサギ数羽)入り交じって漁をしていた。ユリカモメも数十羽混じる
アオサギは加わっていなかった。
オオタカ(幼)は相変わらず、カラスを引き連れ大名行列風の移動を繰り返す。
電線カワウの情報ありがとうございました。府中四谷橋では、朝は2,3羽いますが夜は全
く見なくなりました。下流にまだいるいのだとしたら、例えば鮎とか川魚の季節的な移動とか
と関係があるのかもと想像したりしています。
五日市では春から初夏に早朝たくさんのカワウがやってきて釣り客用の大切な稚魚を根こそ
ぎ捕ってしまうということで、漁協の人たちが交替で見張りにたったり、川を横断するネット
を随所に張ったりして防御しています。釣りシーズンの7月にはカワウは来なくなるというこ
とでネットははずされます。産卵期を控え徐々に川を下ってゆく魚群を追ってカワウも次第に
下流へ移動しねぐらとする電線も下流へ移ってゆく。といったことは考えられないでしょうか。
これを裏付けるには、川魚の生態や下流の電線カワウの推移について知る必要があると思いま
すが、鳥はもちろん魚のことも全く知識のない私には、想像の域を超えることはできません。
また、情報がありましたら教えて下さい。
白井様
21日は、大丸堰に9時頃から昼過ぎまでおりました。昼過ぎ、私も交通公園方面へ移動し
途中清掃工場付近で、私が「定点」といっている岸辺へはいるために、私が夏につくった踏み
分け道をちょっと「整備」してから交通公園手前まで行き大丸方面へ引き返しました。
オオタカ、チョウゲンボウがでた話は随所で聞きましたが私は見落としました。ワシタカ類
はミサゴ1羽とトビ2羽のみです。
チュウサギらしきものを見たのは7日、14日、15日、17日の4回です。21日は不明
です。但し、15日のは別の方の報告で、それまでは、私は草原でバッタを食べるダイサギと
思っていたので現在両者で確認作業中といったところ。17日にダイサギとその個体がすれち
がったところを遠望でき、首と嘴の長さ、身体の大きさに違いが認められたのでチュウサギと
しました。嘴の先の色まではわかりませんでした。夕刻だったので・・・・。
でも、21日に白井さんのご覧になった牧場のダイサギと同一個体かも知れないので、また、
ぐらついています。11月には15日撮影の写真が出来上がるようなのでそうしたらはっきり
するでしょう。
連続書き込みで、失礼。
●カワウのことなど、いろいろ。
カワウは電線の上でたくさんねぐらをとっている様ですね。
今まで(今年はやってないけど)の観察では、日野橋下流の送電線に数羽、上河原堰堤上
空の送電線に200羽前後という感じでした。あとは、宿河原の堰堤下の河原に数十羽単位
でいました。東京湾周辺のカワウのことは、どこかで聞いたような気がするのですが...
メモ書きを捜索中(^^;
チョウゲンボウが、建物のてっぺんを物見や休息に利用していたり、アオサギがテレビ塔
を休息に利用していたりと、人工物にも注目するべきですね。
カワウがサギと一緒にいるというレポートをいただきましたが、餌の横取りが目的のよう
です。ダイサギとコサギの例や、シギとユリカモメの例もあります。
21日ですが、私、昼すぎに交通公園にいました。ひょっとしたらお会いしてるかもしれ
ません。そのときは、下流側から川を歩いて渡ってきました。崖下の環境を調査するため
です。お騒がせしたかもしれませんね。>多摩の関守さん
そのときはヒドリガモなどが100羽以上いました。いよいよカモの季節になってきまし
た。オオタカも見ました。カラスに追われて、清掃工場近くを歩いていた我々の頭上まで
やってきて、旋回していました。ノスリは見れませんでした。チュウサギも...
いることを知らず、わかりませんでした。(多分、見てない)
とこさんの言う通り、サギは、バッタも食べます。21日には、交通公園の隣の牧場の
牧草地にダイサギがいました。分かっているとは言え、ふだん水辺にいる鳥が、あんな
ところにいるのは、面白いですね。
アオサギ繁殖地は、出入りが激しいですね。冬のねぐらなので、こんなものだと思いま
す。マンション工事があるにもかかわらず、この場所をねぐらとして利用しているという
ことは、彼らにとって重要な場所だと考えていいと思いますよ。
●札幌の松長さん
引用元、お教え頂きありがとうございます。
あとで、改めて、お返事書き込みます。
では。
ここでは、お越しになった方が自由に情報交換しても
構いませんです。どうか、お気づかいなく。
お返事の続き。
●飛廉さん、こんにちは。
やはり不忍池にもいることがあるみたいですね。聞いたところによると、
上野動物園のペンギンの池にゴイサギが来てえさをとっているとか。知人は、
ゴイサギとペンギンが似てるとか言いますけど(笑)
カラスは生きるために攻撃的になっている感じですね。ハトや、カルガモに
餌をやると、周りにカラスがよってくることは多く、人がいなくなると、
すぐに横取りします。カラスに餌をやる人もいて、人慣れするのも心配です。
>アオサギのヒナもカラスにさらわれる事が
>やはりあるのでしょうか。
タンチョウがあれば、あるかもしれません。
生まれてすぐのヒナのころは、手に乗るくらいの大きさですから。
ただ、アオサギだと、群れで繁殖しているので、さらわれる可能性が低い
かもしれません。
●とこさん、はじめまして。
情報ありがとうございます。
トラクターの後を追いかけるアマサギは、時々、写真が雑誌に載ることが
ありますね。田起こしのときなども見られるはずです。
>そしてアオサギですが、四日市〜北勢にかけての湖沼調査や田圃で
>もう何度も見かけています。特別意識しなくても、水辺に行けば
>かなり普通に見られるような気がします。
大きい鳥なので、確かに目立ちますね。
三重県では尾鷲の繁殖地が有名ですが、他に繁殖地があるのかも知れません。
(尾鷲はちょっと遠いか...)
シラサギ3種の見分け方ですが、
コサギは3種の中で一番小さく、足の指が黄色いのが特徴。
ダイサギは、アオサギと同じぐらいの大きさ。首やくちばしが長いです。
チュウサギは... なんだろ。コサギより大きく、くちばしの先が黒い、
足の指が黄色くない、とかでしょうか。
またなにか見つけたら、掲示板に書き込んで下さいね。
では、いったん、区切ります。
ご無沙汰してます。
ずいぶん前に白井さんに質問されたまま、お返事が遅くなりました。前回、サギの年齢について
引用したのはRobert ButlerのThe Great Blue Heronという本です。アメリカにはアオサギはいない
ようなのでアオサギの寿命そのものは記載されていませんでしたが、日本のアオサギもアメリカの
オオアオサギも似たようなものだろうと思ってお答えしました。それから北海道のシラサギ類ですが、
繁殖期にいるのはやはり珍しいです。たまにアオサギのコロニーにシラサギがいると新聞の記事に
なったりします。ただ、渡りの時期は道南のほうでは群れになっているようです。どこから来るの
でしょうか?道内での繁殖はまだ一度も確認されてないはずですが、私が一時期いた道東の標津では
200つがいほどのアオサギのコロニーにダイサギがたったひとつがいで営巣を試みていました。
残念ながらその年はヒナが生まれる寸前に放棄してしまいましたが、毎年数羽は来ているので年に
よっては巣立っているかもしれません。とにかく、北海道では大半がアオサギなので、1羽でも
シラサギがいるとすぐ目立ってしまうのです。それにしてもなんでわざわざこんな北まで
来るんでしょう? 開拓精神旺盛なのか、たまたまアオサギの渡りの群れに混じってしまった
おっちょこちょいなのか。どうなんでしょうね。
人のHPの掲示板をほとんど占拠状態でタダで使わせてもらって恐縮しています。
枯れ木も山の賑わい。カキコが多ければそれだけ見る人も増えて
結果として、Aosagi-Netの盛り上がりに多少はつながるかなと勝手にひとり合点して
利用させていただいております。
白井さん、お許しの程を・・・・!
イヌワシ様
電線カワウの情報、安濃川河口の情報ありがとうございました。
府中四谷橋の電線カワウは今朝も2羽のみ。是政橋から日野橋にかけて、ほとんどカワウを
見なくなってしまいました。例年、冬はカワウが少なくなるのですが、減り方があまりにも急
だったのでちょと驚いています。調布方面へも一度いかなくてはと思っています。
チョウゲンボウは関戸橋、府中四谷橋、大丸堰付近でもしばしば見かけます。オオタカもか
なりの頻度で交通公園から大丸堰にかけて出ています。カモ類もほぼ常連が出そろったので、
これをねらってこれからもっと見る機会が増えるでしょう。
21日には大丸堰上空にミサゴが現れしばらく旋回していました。はじめてでしたが、近く
にいた方に聞いたらたまには来ているとのこと。昨年からノスリを見る頻度が少なくなってい
るのが多少気がかりです。
先週、14日谷津干潟と葛西臨海公園に行きましたがチドリ類はもういなくて、ダイシャク、
ホウロク、オオソリハシ、ハマ、トウネン、アオアシ、イソ、等のシギ類が残っているだけで
カモ類、サギ類の世界になっていました。タシギ、ツルシギが見られたので満足はしましたが。
ミヤコドリ、私はまだ見ていなくてうらやましい。近いうちに三番瀬にでもいってみようかな
と思っています。勤め人の哀しさ、なかなか時間はとれませんが・・・・・。
多摩の関守様
カワウがねぐらにしていると思われる送電線は、京王相模原線鉄橋下流、上河原堰上空です。
調布市民プールとテニスコートの有るところで、その鉄塔には、チョウゲンボウがよく止まっ
ています。これからのシーズンには、ハヤブサも止まる事があります。
カウントしていないので正確な数は分かりませんが、100羽以上〜300羽位いるものと思
われます。日によって変動があるので、毎日決まった時間にでもカウントしていたら、データ
として面白いかもしれませんが、そう思うだけで、実行はしていません。自宅の(マンション
10階)バルコニーからでも見えるので、やろうと思えばできるのですが、、、。
先日、出張で三重県津市に行っており、22日(日)の移動日が朝からフリーとなったため、
津駅から歩いて、安濃川河口で鳥見・休息・漂流物拾いをしてきました。
ちょうど、干潮時で、河口付近の干潟には、ハマシギ・イソシギ・シロチドリ・メダイチドリ
等のシギチ類、オナガガモ・カルガモ・ヒドリガモ・マガモ等のカモ類がいました。
海岸の沖合の干潟には、オオソリハシシギ・ミヤコドリ!がいて、カワウも200羽?位休息
していまいた。その黒いかたまりの中から潜望鏡のようにアオサギの長い首が突き出ていて、
8羽確認しました。やはり、じっとして休息中のようでした。
潮が満ちてきて、干潟がなくなりはじめると、何かの合図でもあったように次々と飛び立ち、
どこかへ飛び去りました。
また、どこからともなくミサゴもやってきて、数回ダイブして魚を掴まえて飛び去りました。
たまに、違うところで鳥見するのも、なにがいるか分からないので楽しいものです。
今夕4時過ぎに、コロニーを見たら14羽のアオサギが。9月中旬に、19羽がいたとき以来
です。でも、その時は、すぐ0〜4羽に戻ってしまい、昨日の土曜日も朝は0、夕刻は1だった
ので今回も「一過性」かも知れません。たまに気が向いたときだけねぐらにしているだけのよう
です。マンション工事に加え、堤防付近に高い盛土が現れ、コロニーのある崖下に工事用車両が
何台か入り込んで何やら工事をはじめているみたいだし、元のような繁殖場所になるのかは分か
りません。
この数日、カワウが激減し、これと行動をともにしていたコサギ100羽位も消え、10数羽
の群があちこちに点在しているだけとなりました。ダイサギ、アオサギは変化無し。今日も27
羽のアオサギが大丸堰周辺に。ここには幼鳥を含めゴイサギが10羽前後まだいるようです。
とこさんのお便りにある東海圏のサギ情報では、アマサギ、チュウサギがかなりいるようで、
うらやましい。多摩川中流では、水田もほとんどないためか、両種とも稀少。でも、今年は、
10月上旬にアマサギ1羽を見ました。1週間程前には10羽程が大丸堰にいたそうです。
チュウサギは、ここ10日以上もコロニー近くの多摩川に1羽が滞在。この辺では、夏鳥で
もういないはずなのに今年は帰るのが遅れているようです。ツバメもまだ少しのこっていますし。
管理者:ardea@246.ne.jp