1063年ピサはパレルモ沖の海戦でサラセン人に勝利する。これを記念して聖母マリアに捧げる大聖堂の建設が始められました。工事にあたったのはブスケットという建築家で、12世紀になってライナルドという建築家に引き継がれ、円蓋が完成するのは14世紀になってからのことです。内部は68本の円柱が密に並び5廊式に分けられており、ラテン十字の形をしています。使用された円柱の多くは戦利品として、パレルモの古代遺跡から持ってこられたものだそうです。正面は彫刻を施した石柱とアーチで構成しており、3つの青銅の扉は1602年にジョヴァンニ・ボローニャによって作られたもので、中央に「マリアの生涯」左右2つの扉に「キリストの生涯」が描かれています。「物理学者ガリレオが振子の原理を発見したという「ガリレオのランプ」がジョバンニ・ピサーノ作の説教台近くの天井からぶら下がっています。この説教台中央の支柱に彫ってある図柄は[信仰][希望][慈愛]を表しているそうです。帰りの時間が迫っており、ゆっくりと見ることは出来ませんでしたが、ピサは斜塔だけではないドゥオモも素晴らしい!!。 |
ガリレオのランプは想像していたより大きなランプです。中央のモザイク画は「玉座のキリスト」の左には聖母マリアが、右には福音者ヨハネが立っています。この「福音者ヨハネ」の頭の部分はチマブエの最晩年の作品といわれています。 |
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