宮古島旅行の記録・六日目後半
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六日目後半
 1,池間大橋、再び
 4,土産物屋さん
 2,池間島灯台  5,大和井
 3,フナクス海岸  6,大和食堂

1,池間大橋、再び

まだ、午後2時でした。時間はたっぷりあるので池間島を一周してみる事にしました。雪塩製塩所の看板があるところまで引き返して、世渡崎方面に向かいます。早い話がまた池間大橋を渡ります。 交通が少なかったので、道の真ん中に出て一枚撮ってみました。 南風に吹かれ、強い陽射に炙られた雲が踊るようにして飛んで行きました。

2,池間島灯台

橋を渡りきると、島を反時計回りに周って行きました。個性的な家屋が数軒並ぶ道を行くと、すぐに人家は見えなくなりました。 かわりに山羊が数頭、走り去って行く姿が見えました。 緩やかに右にカーブすると灯台が見えてきました。平坦で船上から目視しにくい島の位置を地上23m 水上高さ42mから56万カンデラの閃光を投じて示す大灯台でした。

3,フナクス海岸

強烈な陽射の中を6日間走り回り、もはや火脹れが浮き出した腕にウエットティッシュを巻いて更に海岸線を周回して行くと、 数台の車が道の脇に停車しているのが見えました。注意して進むと、道の脇の雑草に隠れるようにして『フナクス海岸』と書かれた看板が置いてありました。 観光地図にも、WEBで検索しても出て来ない海岸です。
目的地を決めてレンタカーやタクシーで移動する旅のスタイルでは、この海岸に気づくことは無かったでしょう。それは自転車でプラプラと行く旅ならではの発見でした。 コンクリートブロックで簡単に作られた階段を3段ほど上ると、人一人が漸く通れるような細い道が伸びていました。 道は途中で二つに分かれ、左は砂浜に、右は小規模な断崖に続いていました。 私は断崖の上に立つ事にしました。 獣道のような細道を上ると今回の旅行のクラマックスシーンが展開しました。
砂浜を眺めると、その規模も美しさも砂山ビーチに勝るとも劣りません。 砂山ビーチは眼前に伊良部島や狩俣の半島が迫出して見える分、ややもすると圧迫感がありますが ここフナクス海岸の眼前は一面に広がる大海原のみ。にもかかわらず、波は至って穏やかで打寄せると言うよりは漣が流れて行くようでした。  陽射の角度の加減もあってか、海水はどこまでも透明で、海底の形状を視認するのに何の障害にもなっていませんでした。  地図にも載っていないビーチはもう一度訪れたい、最高のビーチでした。

4,土産物屋さん

池間島は小さな島でした。あっという間に一周して池間大橋まで戻ってきました。 池間大橋の近くには数件のお店があることは一日目の項に書きましたが、今日は土産物屋、『あだん』 に入って、貰って嬉しくない『いやげもの』を物色することにしました。 最初に目に入ったのが、ヤシの実らしい素材で出来た小物入れらしき物体。かわいいです。
隣には蛙のバッグらしき物体が吊り下げられていました。かなりリアルです。ホンモノでしょうか? 一瞬購入を考えましたが、相手のリアクションが洒落にならないことも考えられますので断念。 この他にも貝殻詰め合わせや、使途不明物件、様相の説明が不可能物件など多数取り揃えてありました。  結局、第一印象が比較的良かった、『ヤシの実らしい素材で出来た小物入れらしき物体』を購入しました。 後日、プレゼントしたところ、『蛙の方が欲しかった。』というやり甲斐のある感想を頂きました。

5,大和井(やまとがー)

平良の町まで戻ってきました。時折方角を確認しましたが、道が曲がりくねっていて現在位置を確認するのに苦労します。そうこうしている内に『大和井』にでくわしました。 昔、役人専用として掘られた井戸と言うことですが、宮古島の史跡は割と無造作になっていて、不気味感があります。井戸の奥までは探索せずに引き上げました。

6,大和食堂

適当に進むと、去年名物の宮古そばを食べた大和食堂に出くわしました。 色々なガイドブックなどにも紹介されている小さな定食屋さんです。 ガイドブックなどでは元来の宮古そばを食べさせる店 として紹介されていますが、僕は600円のカツ丼に対して 550円の値が付いていた『みそ汁』がずっと気になっていました。
丁度午後5時を回っていましたので、夕食としてみそ汁を頼んでみる事にしました。  店番のおばさんと、調理をするおじさん。沖縄の定食屋には必ずあるといわれる座敷席。壁に貼られたお品書きが新しい紙になった以外は去年と何も変わりませんでした。  出てきたみそ汁は豪快。ラーメン用サイズの丼に白みそのみそ汁。具はキャベツ,さつま揚げ,豆腐,もやし,豚肉なんかがふんだんに入れられていました。  味は最高。これに丼飯がつくというボリューム。 満腹を抱えて宿に帰って行きました。