宮古島旅行の記録・四日目後半
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四日目後半
 1,旧多良間空港
 4,新多良間空港
 2,普天間御獄  5,空路
 3,放し飼い  6,川満再び

1,旧多良間空港

今は利用されていない、旧多良間空港まで来ました。 1971年に急病人搬送などの非常用に作られた空港で、滑走路が800mと短いため、利用できる旅客機は ドルニエDo228(19席)とBN-2(9席)だけでした。(実際BN-2Bが就航) 2003年に新空港が開港と同時にこちらは廃港となっているそうです。 コンビニのようなターミナルビル(?)がいい味出してます。

2,普天間御獄(ふてんまうたき)

旧空港で折り返して前泊港まで戻って行くと、普天間御獄にでくわしました。御獄は沖縄土着の聖地ですが、鳥居があったりして内地の神仏習合が更に複雑な事になっているようです。 案内を読みますと縁起に諸説あるようですが、どうやら旅神を祀っているようでした。 これまでの旅の順調を感謝。

3,放し飼い

今度は島の北を目指して進んで行きます。不思議な看板を見つけました。家畜の放し飼いは村の条例で禁止されているって事ですが、家畜の放し飼いっていうのはどんな事になっているんでしょうか。 放牧と放し飼いの違いも微妙です。どんな状態がアウトなんだろうかと考えながら進んで行きますと・・・。
なるほど、これは放し飼いでしょう。柵のこっち側、公道を全力疾走してました。 追い立てちゃかわいそうなんで、道の反対側に寄ってやり過ごしました。  山羊は『たらまピンダ』と呼ばれていて、珍味なんだそうです。 宮古毎日新聞06年2月24日の記事によると『(かりゆしアーバンリゾート・ナハの)平良社長は「多良間のヤギは放し飼いで、海岸の草や青のりを食べており、世界にない素晴らしい素材」と太鼓判』 とあります。やっぱり放し飼いなんですね。

4,新多良間空港

あっちプラプラ、こっちプラプラとしつつ新多良間空港まで来ました。 こんなに良い所なら一泊ぐらいしてもっといろいろ見てみたいと思いましたが、時間です。 自転車をたたんで一服していると、通り雨が降りだしました。今回の旅行は幸運に恵まれています。濡れずに済んだと喜びましたが、気がついたら汗まみれで雨で濡れたのとそんなに変わりませんでした。
帰りはここから宮古島まで一っ飛びです。たたんだ自転車を荷物預かりにお願いすると、二人の女性係官が念入りに目視検査していました。
新空港に就航しているのは琉球エアコミューターのみでした。何人かの利用客が集まってくると、どこからか駐在のお巡りさんもやってきました。 皆知り合いの様子であちこちで世間話が始まっていました。無論、お巡りさんも話の輪の中にいました。  僕の隣に座ったおじさんは なにやら沖縄民謡らしき唄を独特の節回しで唸っていました。

5,空路

出発の時間が近づき、セキュリティチェックに並んでいると、駐在のお巡りさんもそばに立って見守っていました。  やがて滑走路に出るとすっかり雨はあがり再び強い西日が照付けていました。 乗客は全部で16名。機体はボンバルディアDHC8Q-100。 今年の3月だったか、高知空港で脚が出ないまま胴体着陸をした、あのDHC8でした。
双発のプラペラ機は僕の想像より遥かに高性能でした。離陸時の加速はジェット機と変わらないような印象です。離陸すると飛行高度9000フィート2700m程で水平飛行に移りました。 気分は遊覧飛行。さほど高くない高度のため海面から出てきそうな珊瑚礁が良く見えます。やがて機体は高度を下げ、右手に来間島が見えた頃、問題の(;^_^) 脚も完璧に出てくれました。 離陸から25分後、午後4時45分に宮古島に着陸。空港ではそれほど待たされることも無く、自転車を持って来てくれました。

6,川満再び

空港の外で自転車を展開すると午後5時を廻っていました。宮古島の陽はまだ高くにありました。急ぐ必要は無いので2日目に行った川満マングローブ園に寄り道することにしました。 今回は満ち潮のようです。木で組まれた「ウプカーマングローブ遊歩道」の周りにも海水が入ってきて、それらしい雰囲気が出てました。
遊歩道を抜けて港の防波堤に来ると、小さなマングローブ達の根っこにも海水が来ていました。 先日来た時とは大きく印象が異なる風景が広がっています。 西日を反射してキラキラと光る小波の中を漁船が帰って来るのが見えました。  防波堤の突端の方では、7〜8人程のグループが車座になってなにやらワイワイとした雰囲気。どうやら今まさにあの「オトーリ」(順番に口上と共に泡盛を飲み干す酒宴)が 始まるところのようでした。 あまり飲めない僕は静かに回れ右をしてその場を離れました。