宮古島旅行の記録・一日目後半
日常のなんでもない記録は
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一日目後半
 1,大浦湾
 4,池間島の休憩所
 2,大神島を望む  5,島尻の里
 3,池間大橋から  6,人頭税石

1,大浦湾

空港の北側にある高野漁港に向かうつもりが、いきなり正反対の方向に進み出してしまいました。「まぁ、いいか」って事で、適当に池間島を目指す事に。大体の方向だけ 確認して進んでいると「マグロ回遊館 ラボタ」に出くわしました。マグロの養殖に挑戦している水族館。地元で盛んにCFが流れていました。
ラボタは大浦湾に面しています。大浦湾は第二種漁港に属しているそうです。ちなみに第一種は地元漁業に利用されるもので、第三種は全国規模に利用されるもの。第二種はその中間。更に、第四種は 離島や僻地にあって漁場開発や漁船避難用の漁港だそうです。 漁船は出払っているのか一艘も見あたりませんでしたが、岸壁に干してある網が漁港の雰囲気を醸し出していました。  この辺まで来て既に空港から15kmほどプラついていました。そろそろ一休みしたい心持ち。

2,大神島を望む

池間大橋を目指しつつも、あっちプラプラこっちプラプラと寄り道。県道230号線を北上して池間大橋に近づいた頃、右手に大神島が見えてきました。
大神島は基本的に信仰の島と言うことです。あまり観光客がウロウロすべき島ではなさそうなので、今回の旅行で上陸は計画していません。遠くから眺めて満足する事にしました。

3,池間大橋から

池間大橋に着きました。宮古島と池間島を結ぶ1425mの橋です。去年旅行したときは生憎の台風で観ることができなかったのですが、この日は若干風が強いものの晴天。 グリーンとブルーのグラデーションがかかった様な不思議な海の色と澄んだ空色の中を白い架け橋が伸びている景色は絵にも描けない美しさでした。
自動車ですと橋の途中は駐停車禁止のため、ゆっくりと景色を楽しむことは難しいでしょうが、その点自転車は有利。橋の途中で自転車を降りて海を眺めたり、360゜の展望を楽しんだり。 左手には西平安奈崎(にしへんなざき)にある風力発電機が印象的に見え、その向こうには伊良部島でしょうか、島影が見渡せました。 右手後方には先ほどの大神島もくっきり。 橋の下を瑠璃色の波を蹴立てて漁船が通過していく様子も間近。 暫く暑さも喉の渇きも忘れて展望を楽しんでいました。

4,池間島の休憩所

橋を渡って池間島側までやってきました。数件ある海の家的な飲食店のうち、橋に近いほうのお店で休憩する事にしました。
都会の真夏では「日影で涼をとる」という感覚が薄れているように感じます。でも島の夏は強烈な暑さにもかかわらず、日影に入ればエアコンなど要りません。スッと汗が退いて行きます。
生ビールを頼むと、うみぶどうを付けてくれました。存在は知っていたものの、一度も食べたことがありませんでした。一口食べて見ますと実に美味しい。 プチプチした食感に爽やかな薄塩味。濃い味付けと見せ掛けの技巧で作られた食事で無理やり納得させられた時と違って、体が必要としているものを摂取したときの安堵感みたいな そんな美味さがありました。でもお土産にして東京で食べると「あれ?」って思うのでしょう。 僕はうみぶどうを勝手に野沢菜と同じ分類に入れる事にしました。

5,島尻の里

旅行の初日としては池間大橋を渡ったことで既に大満足でした。橋を引き返して宮古島の南西方向、今回の宿である東急リゾートホテル方面に向かう事にしました。
狩俣のあたりを適当に走って行きます。途中で「みやこまもる君」に出会ったりしつつユルく進んでいきました。
島尻あたりに来た時、このなんとも怪しげ且つ楽しげな看板に誘われ、またプラプラと進路を変えてしまいました。おかげでこの後2時間ほど自分がどこを進んでいるのやら さっぱりわからなくなりましたが、実はそれが一番の楽しみでもあったりします。 宮古島では珍しい稲作や、牛舎、山羊泥棒(!)に対する怒りの看板なんかを見つけつつ宿を目指しました。途中、やっぱりスポーツドリンクのペットボトルが空になったのには閉口。 水は多すぎるぐらい持っているべきだったでしょう。

6,人頭税石

どこをどう来たのか、なんとなく平良(ひらら)港近くまでやってきたようでした。左を観ると鍾乳洞の石筍のような石が意味ありげに立っているのに気づきました。 人頭税石です。昔、この石より背が高くなると課税されたと言い伝えられているのですが、実際は15歳から50歳まで貧富に関係無く課税されたそうです。 過酷な課税を 今に伝えるもののようです。
人頭税石を過ぎると、去年通った記憶のある平良港の道に出ました。考えていたより時間が過ぎてしまっているので、少しだけスピードをあげて南下して行きました。 与那覇湾まで来ると、西の空が夕焼けに染まりだしました。ここを過ぎれば、東急リゾートホテルまではほんの2〜3kmです。
ホテルについたのは午後7時を廻った頃でした。一日目は大満足で終了したものの、梅雨真っ盛りの東京から、いきなり真夏の暑さの宮古島で流石に疲労感がありました。