沖縄県の名護市に因んで、ナゴランという名称がつけられたといわれる。セッコクや風蘭と同じ着生蘭の仲間で自生地では樹幹に下向きに着生する。栽培は特に難しいことはないが増殖は極端に悪い。冬季は寒がるので、神奈川県で栽培している私は屋内にとり入れている。わが国特産の一属一種の多年生常緑種で冬でも葉をつけている。 着生蘭ということで、栽培用土はセッコクや風蘭と同様に水苔を使用する。水苔はなるべく上等のものを使用し、植え替えは1年おきくらいにはしたい。自然状態で栽培していると6月中旬頃から甘い香りを放ちながら花が咲き出す。花は垂れ下がるように咲きますので、栽培する鉢は通気性のよい深鉢を使用する。 最近は、日本の蘭の育種にもバイオ技術が取り入れられ、早い時期から花付きのナゴランが園芸店で安く売られるようになってきたので入手はしやすい。 |
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花弁や唇弁に模様が入る標準的なナゴランである。ただ、斑紋の色の濃淡や入り具合が様々あり花時にそれらをひとつずつ見て回るのも栽培の楽しみのひとつです。 | 左のナゴランと比較すると、花弁には斑紋が無く、また丸い唇弁の上部を除いて斑紋がない。自分也に気に入っているナゴランのひとつです。 | 花弁や唇弁には斑紋が一切ありません。このような花を素心と呼び、趣味家の間では長い間垂涎の的であったが、最近ではバイオのおかげで入手しやすくなってきた。 |
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