飾り絵ちょっと贅沢に旅する、利尻・礼文
のんびりフラワーハイキング4日間仕切り線
礼文島

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★礼文島
礼文島は、日本海上に位置する日本最北の離島で、夏には約300種の高山植物が咲き乱れる風光明媚な花の島、海の幸にも恵まれた漁業と観光の島です。しかし、バスガイドによると強い風が良く吹くとのこと、特に冬は厳しく本土の人は、あまりこないと言っていました。
早朝、6時20分に稚内港を出発、今回は「贅沢に旅する」と言うキャッチフレーズの通り、普通はバスは船に乗せず、荷物を持って乗船するのですが、バスは新千歳空港から帰りの新千歳空港まで同じバス、バスも船に乗せますので余分な荷物は持たずに乗船、船室は一等、椅子席のラウンジで約2時間で香深港(カフカ)に到着です。
港で花ガイドが待っており、早速、桃岩〜知床岬までのハイキング、時折降る雨と霧、強風の中を3時間かけて桃岩から知床岬まで歩きました。昼に名物のウニ丼を堪能、午後、江戸屋山道、スコトン岬のミニハイキングと澄海岬、気温があまりあがらなかったため、開花が遅れた「レブンウスユキソウ」の最後の花を見学出来る幸運に恵まれました。
礼文島の地図 フェリー船内
★桃岩〜知床岬ハイキング
ハイキングコースの地図
これから歩くコース 霧の中を歩く
午前中は赤い点線のコース、今回のツアーは限定24名ですが、一列になり歩くので先頭で花ガイドが説明しても後ろの方では、良く聞こえず、伝言ゲームで花のある場所だけが伝わってくる状態、海外で使うイヤホンガイドが欲しいと思いました。旅の案内にはハイキングとありましたが、ここを登るのかと思うと、知っていれば来なかったと思うほどの山です。途中リタイア地点と言うのがあり、花はこれからは同じですと言う花ガイドの説明に3名の妙齢のご婦人がここでリタイアしバスガイドと共に下山、賢明な選択であったと思います。
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桃岩ハイキングコースの案内板 桃岩遊歩道の風景
桃岩遊歩道を歩く 桃岩遊歩道の風景
桃岩遊歩道
「礼文フラワーロード」とも言われる桃岩遊歩道は、礼文花トレッキングでは花を見るには一番ともいえるコース。桃岩展望台から元地灯台を経て、知床岬へと続く道は、高山植物のが多く、草原、湿地、岩場など変化に富んだ環境を持つため、6月から9月まで、礼文の代表的な花の数々を観察することができます。西海岸と利尻富士の絶景も見どころのひとつです。所要時間は、およそ2時間半ですが、私たちは花ガイドの説明を聞きながら3時間かけてゆっくり歩きました。残念ながら当日は雨と霧と風、絶景は楽しめませんでした。
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オオハナウド
オオハナウド
今回の旅で行く先々で良く咲いていた花はセリ科の白い花です。バスの車窓、ハイキングコース、海辺、岩陰などあちこちで見られましたが、みな同じに見えガイド泣かせの花だそうです。写真の花は葉の形から、オオハナウドであろうと思います。バスのガイドさんはメロンパンと言っていました。
参考までこの花に似ているのは、オオカサモチ、シシウド、ミヤマシシウド、ハナウドなどがあります。
ミヤマキンポウゲ センダイハギ(千代萩)
ミヤマキンポウゲ センダイハギ(千代萩)
ミヤマキンポウゲは高山を飾る代表的な花、このコースに沢山咲いていました。 
センダイハギ(千代萩)歌舞伎の「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」からつけられたと言われています。
レブンシオガマ
レブンシオガマ レブンシオガマ
レブンシオガマ
ヨツバシオガマで、北海道、東北の亜高山帯〜高山帯の草地に見られる多年草をハッコウダシオガマと言うそうです。これより大きく、葉が5〜6枚輪生し、花が下から咲きあがり、10段以上つくものをレブンシオガマと言い、礼文島固有種だそうです。ネットでは背丈が70cm〜100cm、花の段数では15段〜30段も付くと書いてありますが、私が見たのはそんなに大きくなっていませんでした。
ハクサンチドリ(白山千鳥) ノビネチドリ(延根千鳥)
ハクサンチドリ(白山千鳥) ノビネチドリ(延根千鳥)
ハクサンチドリ、ノビネチドリは高山植物ですが、礼文島では高山植物が平地でも見ることが出来ます。
チシマフウロ
チシマフウロ
チシマフウロは本州北部から北海道に分布、高山に咲く花ですが、礼文島では低地に咲いています。本州の高地に咲くものをハクサンフウロ、北海道の中央高地に咲く色の特に淡いものをトカチフウロと言います。 
シャク イワベンケイは未だ蕾
シャク イワベンケイは未だ蕾
シャクはセリ科の植物で若芽は食べられます。ただし礼文島で山菜を採るには許可がいるそうです。
イワベンケイは黄色い花が咲き、岩上に生えるベンケイソウなのでイワベンケイと名付けられました。でもこの写真は岩の上では無いですね。
チシマゲンゲ ミヤマオダマキ
チシマゲンゲ ミヤマオダマキ
チシマゲンゲとレブンソウは良く似ているのですが、レブンソウは上を向いて咲き、チシマゲンゲは下を向いて咲くのだそうです。この写真は下を向いて咲いていますのでチシマゲンゲだろうと思います。ミヤマオダマキは誰が見てもオダマキです。
レブンウスユキソウ
レブンウスユキソウ レブンウスユキソウ
レブンウスユキソウ
北海道の固有種でエゾウスユキソウと言い、礼文島ではレブンウスユキソウといいます。この花は白い毛が密集した葉が雪が積もったような姿をしていることから薄雪草と名付けられており、礼文町の町花になっています。アルプスに咲くエーデルワイスも同じ種に属します。
 レブンソウ
 レブンソウ
レブンソウは礼文島にしか咲かない花です。しかし礼文島にはマメ科の似た花が多く、見分けるのは難しいのですが、ポイントは葉に密集している白い綿毛だそうです。しかし雨で綿毛があるのかどうか良くわかりません。花には綿毛が見えるような気がします。
ネムロシオガマ エゾハクサンイチゲ
ネムロシオガマ エゾハクサンイチゲ
ネムロシオガマは北海道東部と礼文島に分布し、他のシオガマと比ると、茎が太いのと白い花が特徴です。
エゾハクサンイチゲは名前を特定するには葉が見えません、花の形から見て、おそらくそうであろうと思います。
レブンキンバイソウ
レブンキンバイソウ
レブンキンバイソウは礼文島に自生する花で、今回のコースには沢山咲いていました。花弁のように見えるのは萼で、花弁は雄しべのように見えるものです。
オオカサモチ
オオカサモチ
霧と風、雨、カメラを濡らさないよう注意しながらの撮影です。葉の形からオオカサモチとしました。オオカサモチ「大傘持」、高さ1m以上にもなる大形の多年草です。花の付く様子を大きな傘に見立てて付けられた名前で、オニカサモチの別名があります。ただし、この写真が必ずしもオオカサモチかは自信がありません。オオカサモチ、オオハナウド、エゾニュウなどは遠くからではみな同じ様な花姿なのです。花ガイドさんもオオカサモチと言っていたような気がします。
猫岩
猫岩
元地海岸の沖にたたずむ高さ25mの巨岩が猫岩。岩から突き出た2つの突起が猫の耳、後ろには海に伸びるしっぽもあり、その形状が背を丸めた猫のように見えることからこの名前が付けられました。
レブンコザクラ エゾスカシユリ
レブンコザクラ エゾスカシユリ
レブンコザクラはサクラソウ科の花でユキワリソウの変種、北海道の固有種です。本来はもう少しピック色の花なのですが、終わりに近いのか色があせてしまっています。
エゾスカシユリは北海道の海岸草地や山地の岩場などに生える多年草です。コースでは写真に撮れる場所に咲いていたのはこの花だけでした。
元地灯台
元地灯台、天気が良ければバックに利尻富士が見えます
ヤマハナソウ バイケイソウ
ヤマハナソウ バイケイソウ
ヤマハナソは札幌の山鼻地区(藻岩山)で発見されたことから付いた名前、ユキノシタに似ているねと言う話に、花ガイドさんからユキノシタ科の花ですと説明がありました。
バイケイソウは花が梅に、葉が尢磨iケイラン)に似ていることからの名前、芽がが出てから咲くまでに100年?あまりもかかるらしのです。
ヒオウギアヤメ イブキトラノオ
ヒオウギアヤメ イブキトラノオ
ヒオウギアヤメは紀子様のお印の花、亜高山帯の湿地や高層湿原に群生します。
イブキトラノオは伊吹山に多く自生し、虎の尻尾のような花の姿からの命名、 山地〜高山の草地に生える多年草です。
オオタカネイバラ クロユリ
オオタカネイバラ クロユリ
オオタカネイバラは北海道から本州にかけて分布し、亜高山から高山にかけて見られます。ハマナスに似ており、花ガイド曰く、ハマナスとして説明されることも多そうです。
黒ユリはコースでは見つかりませんでした。この花は民家の庭に咲いていたものです。日本で最も有名な生息地は白山だそうです。
花ガイドさん カニ丼とウニ丼
花ガイドさん カニ丼とウニ丼
今回のツアーは花ガイドつき、普段なら何気なく通り過ぎてしまうのですが、花ガイドを聞きながらのハイキングも良いものです。お昼はウニ丼、ウニは殻から出すとすぐにいたんでしまうので薬品処理をするのだそうですが、今回のウニ丼はムラサキウニのむきたてを未処理のまま、本当の味はこういう味だったのですね。カニ丼はウニが苦手な人用です。
★レブンアツモリソウ見学
金冠日食観測記念碑
金冠日食観測記念碑、昭和23年に日米の科学者によって金環日食の観測が行われた場所
レブンアツモリソウ
レブンアツモリソウ クゲヌマソウ
レブンアツモリソウが咲いている場所 同じ場所に咲いていたクゲヌマソウ
レブンアツモリソウの群生地はシーズンが終わり、閉鎖されていました。私たちが見たの特別に保護された場所に咲いていたレブンアツモリソウです。この場所はレブンアツモリソウが見られる間は観光バスで立ち寄れるようになっており、保護のための募金箱に小銭をいれて中に入り、僅かに残ったレブンアツモリソウを見学しました。咲いている花も汚れが付いており、白いままで写真に撮れるのは数株のみでした。
クゲヌマソウも咲いていました。この花は湘南の鵠沼で見つかったのでこの名前になったそうです。
★澄海岬
澄海岬(スカイミサキ)
澄海岬(スカイミサキ) トドの肉
澄海岬(スカイミサキ)と売店で売っているトドの肉
礼文島の西北部に位置し、ゴロタ岬の南側にある岬です。澄海岬はその名の通り、海の美しい事で有名で、海水はとても透明度が高く、岬近くでは海底まで見る事ができると説明されましたが、天気が悪く、強風のためその美しさを味わうことは出来ませんでした。かわりにガイドさんからトドが増えて困っており、トド肉の処理に協力してとの話、300円で食べてみました。筋の多い肉でしたが、まずくはありません。
エゾカンゾウ ヤマブキショウマ
エゾカンゾウ ヤマブキショウマ
エゾカンゾウは 湿原、山地や海岸の草原に生える多年草、別名:ゼンテイカ(禅庭花)、エゾゼンテイカ(蝦夷禅庭花)、ニッコウキスゲ といい、北海道の固有種では無いようでが、草原、海岸線などで良く咲いていた花です。
ヤマブキショウマとは葉がヤマブキに似ているので付いた名前、未だ蕾でこれからです。
★江戸屋山道〜スコトン岬
江戸屋山道はバスでスコトン岬近くまで行き、車道を約30分ぐらい歩きます。そこでまたバスに乗り、スコトン岬まで行きます。スコトン岬は一時最北端と言われていましたが、測量の結果、宗谷岬が最北端とわかり、現在は最北限の岬と言われています。ちなみにスコトン岬は漢字で「須古頓岬」と書き、アイヌ語で夏の集落の意味です。現在、土産屋とトイレと民宿があるのみです。
江戸屋山道〜スコトン岬の地図 コモチイワレンゲ(レブンイワレンゲ)
コモチイワレンゲ(レブンイワレンゲ)
タカネナデシコ
タカネナデシコ
コモチイワレンゲはイワレンゲの変種のひとつで、函館、日高、礼文に生える北海道固有種です。レブンイワレンゲの別名もあります。花の時期になると中央から20cmぐらいの茎が穂状に伸び白い小さな花が咲くそうです。
タカネナデシコはエゾカワラナデシコの高山型、道路わきにひっそりと咲いていまいた。
スコトン岬付近 スコトン岬付近
スコトン岬付近、以前は数軒の番屋があり、ここで一年を通じ生活をしていたそうですが、今では一軒だけになってしまったそうです。そのご夫婦は、礼文島の鮑古丹(あわびこたん)にお住まいの夫妻、NHKのドキュメンタリー番組:「海鳥と妻と〜北海道 礼文島〜 厳冬をたった2人で生きる夫婦のきずな」として放送されたそうです。
スコトン岬付近 スコトン岬、最北限のトイレ
スコトン岬付近、白い花は?
★礼文島温泉うすゆきの湯、ホテル、港付近にて
ホテルから見た利尻富士と島を巡回する連絡船
ホテルから見た利尻富士と島を巡回する連絡船
バスのガイドさんが空模様をみて、今日は必ず雲がはれ、利尻富士がみえるようになりますからと言っていました。ホテルに着き、風呂に行き、露天風呂から見ると雲が切れて利尻富士が見えてきました。急いで風呂から出て風を引かないよう浴衣の上にジャンパーを羽織り外に出て撮影しました。
スズラン オオミミナグサ
スズラン オオミミナグサ
スズランは改めて説明の必要もない、本州中部以北、東北、北海道の高地に多く自生する、北海道を代表する花として知られています。
オオミミナグサはミミナグサの基本種で、北海道に見られる多年草、港の花壇に咲いていた花で、高山植物では無いようです。この辺でよく見られる帰化植物のオランダミミナグサと比較すると花が大きいのですが、オランダミミナグサと同じように咲いていました。
キジムシロに似ている ハマナス
キジムシロに似ている ハマナス
オオイタドリ(スカンポ) フキ
オオイタドリ(スカンポ) フキ
北海道ではよく見られるオオイタドリで3mにもなるそうです。北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地帯や亜高山帯の日当たりのよい砂地に生えるとありますが、バスで走ると道路わきに大きなスカンポが沢山生えています。
北海道のフキはアキタフキ、大きくなると1mから2mになるそうです。有名な3m近くになるのは足寄町のラワンブキですが、これもアキタフキの仲間だそうです。バスガイドの説明ではフキも茎が赤くなると美味しく無くなるのだそうです。

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