たま-ゆめ崖線の昆虫


オオカマキリ


カマキリの仲間では体長が最大で、7〜9cm。植物の色に似せて他の昆虫から
姿を隠しつつ、近付いた他の昆虫を食べると言う、肉食者です。低木や高い草の
上を注意して見ると、見つけることもできます。
動くものにはなんでも反応するようで、昆虫の大きさほどに切った紙などを
ひもで目の前にぶら下げると、捕まえてしまいます。
夏の間、活発に昆虫を捕まえます。秋になると産卵をしますが、卵のうを
木の枝に産みつけます。卵のうは、外の急激な温度変化から守るはたらきが
あると言われています。
秋になると気温が下がり、動きが鈍くなるため、この時期、道をフラフラ
歩いているのを見かけます。他の鳥などに食べられてしまうこともあります。
あまり攻撃的ではありません。

カマキリは頭部がよく回ります。ホームページで紹介しているように、
振り向くこともできるほどです。しばらく観察していると、警戒するのか、
こちらと目が合ってしまうこともあります。

見られる場所
たま-ゆめ崖線の草地、低木のある場所一帯

ハイイロチョッキリ


 夏に雑木林を歩いていると、クヌギやコナラの青いドングリが数枚の葉とともに
落ちているのを見たことがある人もいると思います。このドングリをせっせと
落としているのが、このチョッキリたちです。大きさは約1cm。ドングリの
なっているあたりをじっくり探すと、見つけることができます。

 なぜ、ドングリを地面に落とすのか、その理由は、地中でさなぎになることに
関係があるという説があります(はっきりとしてことは分からないようです)。
チョッキリは長い口吻でドングリに穴を開け、ここに卵を産みつけます。そして、
ドングリのついている部分の枝を口吻で切り落とし、地面へ。ドングリの中では
卵から孵化した幼虫がドングリの中身をすべて食べつくし、さなぎになるために
ドングリから出てくると、地中にもぐってさなぎになります。次の夏には成虫になり、
樹上に移動し、産卵するという生活をしているのです。ドングリは踏みつぶされさえ
されなければ、チョッキリにとって、天然のゆりかごです。

見られる場所
たま-ゆめ崖線一帯(コナラ、クヌギ林)

オオスカシバ


 ガの仲間ですが、体が太く透明の細長い羽をもっており、一見すると
大形のハチかと勘違いするような姿の昆虫です。スズメガ科に分類される昆
虫で羽根を開くと50〜70mmあります。成虫は空中でホバリングしながら
花の蜜を吸うのを良く見かけます。幼虫はクチナシを食草にします。
 写真は、前回、高津区子母口富士見台でオニアザミの花の蜜を吸うオオスカ
シバです。

見られる場所
たま-ゆめ崖線一帯


以下続々掲載予定。

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