たま-ゆめ崖線の植物


オオイヌノフグリ
 藍色で、紫色のスジの入った1cmぐらいの小さい花を多数つけ
ます。道ばたの日の良く当る場所で、早い場所では2月ごろからみら
れます。花期は5月ごろまでです。ヨーロッパ、アフリカ原産で、
越年草です。オオイヌノフグリの名の由来は、花の後にできる種が、
イヌの睾丸に似ていることから名付けられたといわれています。

 日中花が咲いているのを見ますが、夜になってオオイヌノフグ
リのあった場所を見に行くと、揃って閉じているのが見られます。
夕方には、雄しべと雌しべがくっついて、自家受粉しているのも
みられます。小さな花を良く見ると、思いがけないことが起きて
いるかもしれませんよ。

見られる場所:たま-ゆめ崖線全域
タチツボスミレ
 雑木林の林床に良く見られるスミレの一つで、葉がハート形で丸く、
花は藍紫色で、香りはありません。4〜5月に咲きますが、暖かいと
3月にも咲くことがあります(2004年は、もう咲いています)。名前の
由来は、茎が斜めに立っている=タチ=ツボスミレという意味だそうです。
(ツボスミレ類には根元付近に茎がある)
 スミレは多年草です。世界に800種類ほどあるといわれ、たま-ゆめ
崖線では、10種前後は生育すると考えられます。細かな分類は専門家や
植物愛好者でないとむずかしいですが、よく見られる種類を覚えておくと
良いでしょう。

見られる場所:多摩動物公園、高幡不動、京王百草園、桜ヶ丘公園、
       井田山緑地保全地区、橘緑地保全地区、小沢城址など、
                       たま-ゆめ崖線各地
ウメ
早春に、まっ先に花の咲く木。葉より先に花が咲きます。花びらと
がくは5枚。通常は白い花ですが、紅色の花もあります。品種が数
多く、庭や畑で栽培されていますが、暖地では野生化しています。
たま-ゆめ崖線上でも、植樹されたウメが良く見られます。もちろ
ん、ウメの実をとるために畑に植えられたものもあり、シーズンに
は、無人販売所で売られているのも目にします。

見られる場所:多摩動物公園、高幡不動、京王百草園、桜ヶ丘公園、
       穴沢天神社、井田山緑地保全地区、橘緑地保全地区、
          小沢城址、夢見ケ崎など、たま-ゆめ崖線各地
カラスウリ
秋の10〜11月に赤い実をつける、ツル植物。木やササヤブの縁、
崖の斜面、塀等にツルを這わせているのを良く見かけます。
花の時期は8月〜9月で、日が沈み、夜になってから咲きます。
 この花にはオスとメスがあります。おしべのみの株とめしべのみの
株に分かれており、実がなるかどうかが株によって分かれています。


生息地:東生田緑地周辺、清水渓緑地、小沢城址など崖線全域
こちらはカラスウリの花

以下続々掲載予定。

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