たま-ゆめ崖線の鳥


コゲラ

 世界で一番小さなキツツキで、全長15cm。高い声でギーと鳴く
のがこのキツツキ。繁殖期になると、キッキッキッと鳴くことも
あります。林を歩くと、よく枯れ木を突いて餌を探している姿が
見られますが、生木を突くことは少ないようです。クモ、昆虫など
も食べ、花の蜜やマユミ などの実を食べることもあります。

 冬はシジュウカラなどのカラ類やエナガなどの群れに混じって行
動し 混群を形成します。林を歩いていると、どこからともなく、この
群れがやってきて、一気に林がにぎやかになります。群れを形成する
のは、冬になって群れで 暮らす方が安全であるとか、餌のある場所が
似通っていて、群れで行動した方が 餌に当りやすいという理由ではな
いかと考えられています。

見られる場所:たま-ゆめ崖線全域(特に緑地)

ヤマガラ
 シジュウカラなどカラの中でも、橙色の羽が目立つ鳥です。全長
約14cm。他のカラ類に比較して嘴が太く、種子を割るのに適して
いると言われています。木の枝の上でコツコツという音や、ツピ、
ニーニーなどと鼻にかかった鳴き声が聞こえたら、ヤマガラがいる
はずです。

 コツコツと音がする方を良く観察してみると、種子を割っている
ことがよくあります。両足で種子をおさえて割るのですが、シイや
エゴの実を割って食べることもあるそうです。

 ヤマガラといえば、種子を地面や樹皮にうめて、後でまた食べにく
るという「貯食」という行動をしたり、おみくじを引かせる芸を仕込
ませたりできる鳥で、そういう意味では賢い鳥と言われています。

見られる場所:多摩動物公園、桜ケ丘公園 など。

ホオジロ
 春になると平地や林縁などの高いところに止まってさえずりをす
る小型の鳥。全長16.5cmで、オスは黒い顔(メスは褐色)に白い眉
や、頬の部分の白い斑が目立ちます。さえずりは「一筆啓上仕候
(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)」と古くからききなさ
れていますが、実際には「つかまつりそうろう」が前半に比べて早
口に聞こえ、チョッピィチュ、チュピチュ・・・などと聞こえるこ
ともあります。双眼鏡でさえずっているところを見ると、胸を張っ
て、嘴を上に上げて鳴いているのが観察できます。

 春に鳴くので夏鳥かと思いきや、冬にもたま-ゆめ崖線にはいて、
草むらなどでチチッ、チチッ、と2声づつ鳴きながら餌を探してい
るのを目にしたりします。こちらは地鳴きと呼ばれますが、ウグイ
ス(チッ、チッ)やアオジ(濁った声でツェッ、ツェッ)に似てお
り、それぞれ何回も聞かないと聞き分けが難しいかもしれません。

見られる場所:東京都多摩動物公園、桜ヶ丘公園、大丸用水堰上湿地、
       生田緑地周辺など各地

ジョウビタキ
 冬になると住宅のアンテナや電柱、木の上などで「ヒッ、ヒッ、
ヒッ、カッカッカッ」という鳴き声で鳴く小型の鳥です。胸や、
長い尾の部分は橙色をしており、黒っぽい羽に、白い紋が入って
いるのが特徴です。
 普通、さえずりをする鳥は、繁殖期、オスがなわばりを周辺に
示すために鳴きますが、ジョウビタキのこの鳴き声はさえずり。
ということで、時々、高いところで鳴いているのは、縄張り宣言
なのです。
 この行動は、オス、メス両方やっており、これはオスだけでは
なくメスも縄張りを持っているということです。

見られる場所:高幡不動、京王百草園、桜ヶ丘公園、大栗川合流点、
       井田山緑地保全地区、夢見ケ崎など
       台地や丘陵地、低地に草地がある場所

以下続々掲載予定。

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