アオサギは、体長が約93cm、翼を広げると約160cmになる、日本で見られるサギの中で最大の鳥である。一見、ツルのように見えるが、れっきとしたサギ。木に止まることができるのと、飛ぶ時に首をS字型に曲げる点がツルでない証拠。
餌
食べ物は魚が主で、他に両生類や昆虫、甲殻類や小形のほ乳類を食べることもある。他のサギに比べて、いろいろなものを餌にする。
生息地
広い河川、湿地、湖沼に生息するが、冬期には中小の河川に現れることもある。ねぐらは採食場所の近くに作ることが多い。
繁殖
繁殖は群れになって行う。林の上部に巣を作るが、前年に作った巣を修復して利用することもある。コロニー単位の繁殖期間は2月中旬〜9月上旬で、この期間の前半に行うつがいが多い。一つの巣あたり、繁殖日数(巣の形成〜ヒナの巣立ち)が平均105日である(資料2)。なお、地上営巣やダム湖のネットのブイに営巣している例もある。
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カモ類の総排出口の器官から羽根の防水効果となる油が出てきますが、サギは別の方法でやっています。実は、サギの胸の部分には、粉綿羽という部分があり、この羽根が粉状にちぎれます。これが、羽根の防水に役立っています。この粉をせっせと羽根に付けているのです。(下記資料1から)
H.Hiraizumi's Birding Page の
・アオサギの項
神奈川新聞1998年8月1日号 「水辺の協奏曲 アオサギ」(拙著)
白井剛.1999,多摩川中流域におけるアオサギの繁殖生態,Strix vol.17(資料2)